観劇 『治天ノ君』
劇団チョコレートケーキさん、お恥ずかしながら初めての観劇でした。
大正天皇のお話なのですが、私たち日本人にとっての天皇という存在。
古事記より伝わる、神の存在、それが天皇の皇室の祖先です。古事記を神話のように思われている人が多いと思いますが、日本の歴史の中ではずっと、天皇という存在は天照の血筋の神と言われています。
以前、アブラクサスさんの舞台で『オホヒルメ』という作品で、称徳天皇(孝謙天皇)を題材にした舞台に出演した時に、歴史や天皇というものについて少しばかり勉強をしたこともあり、その存在の重さは少しはわかっているつもりでした。
驚いたことに、開演前から既に重苦しい空気が流れていました。容易に触れることのできない存在、故にそこに流れる空気は違っている。でも、その空気が流せるということの凄さ、、一気に人々の心を掴み物語の中へと取り込んでいきます。
この物語は、決して観客を泣かせようとして作られたものではないはずです。わかりやすい感動のシーンがあるというより、そこで生きている人々のその真剣な想いに、胸が打たれて涙を止めることができませんでした。
演技力も存在感も全ての役者さんたちが揃って素晴らしく、、、あーこれなんだって、強く思いました。
これこそがあたしが求めていたものなんだと、役者として勉強になることばかりでした。
ここで感じたことを忘れずに、次回、更には次次回出演する作品へと貢献していきたいと思いました。
感謝です!素晴らしい舞台を観れたこと、勉強になりました。ありがとうございました。
池袋の東京芸術劇場で
10月14日まで。
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