家と松の木
9月3日から8日まで、三度下北沢のザ・スズナリの舞台に立たせて頂きます!
タイトルが『咲く』、あたしの役はなんと薔薇です!写真は、前回の舞台で頂いたお花です!偶然にも薔薇でした。
数日前に夕方のニュースを見ていて、ある一人の女性が誰も住まなくなった実家を解体するという話を取り上げていました。今問題にもなっている空き家、、、これは、うちの広島の実家も同じ状態で、、最後に暮らしていた母が亡くなって今は誰も住んでいません。
テレビの女性は、その思い出の詰まった家を手放すことがなかなかできず、そういう専門業者の人と何年にも渡って相談しながらようやく解体する決意をしていました。
いざ解体されるとき、庭の一本の松の木に、思いを止めていました。その女性のお母さんがその庭に植えた松の木、、ずっとその家を見守ってきたその木を、その家と一緒に逝かせてあげたいと思ったのですが、いざその時になり、女性は大号泣していました。ひとしきり泣いた後に決意し、その業者の方がショベルカーの運転席で手を合わせ、その松の木をお母さんのもとに逝かせてあげました。
この話を見ていて、実家の庭にも数本の木や花々が植えられています。さくらんぼの実をつける桜の木があります。放置してしまっていることが心苦しく、家の管理は兄に任せきりです。
これは、次回出演する『咲く』という作品にもとても類似していて、
そのテレビの女性は、松の木に「ごめんね」と泣きながら謝っていました。
動物に限らず植物も生を受けてこの世にいて、その生き方も様々ではあるけど
これは、あたしの勝手な思いではあるけど、その松の木は幸せだったと思います。そんな風に見送られて、大切に育てられたから、そして大好きなお母さんのところに逝けて。
あたしも実家の木たちに謝りたいです。
そしてそれ以上に感謝も伝えたいです。
そんな想いにさせられる、そんな作品です。
だから、このテレビの話を見て涙が止まりませんでした。
いよいよ8月から稽古が始まります。
本当に、伝えたい想いが深いです。
是非観て頂きたい作品です!
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