終演

９月９日無事に5日間8ステージを終えることが出来ました。

ご観劇頂いた皆様を始め、スタッフ、キャスト、この作品に関わってくださった皆様に心から感謝します。

本当にありがとうございました。

一般的にヘレン・ケラー については、名は知れていても実際何をした人なのか、その人生や背景についてはそれ程知られていないようです。かく言うあたしも、その一人でした。

アメリカ南北戦争後、敗戦の南部、根強い人種差別、黒人だけでなく障害者に対しても厳しいものがありました。

ヘレンが生きた時代です。彼女が心から望む平和で平等な世の中、それは理想論なのかも知れません。でも、闇の世界で生きて来た彼女だからこそ、外見にとらわれず心で感じる真実がすべてなのかもしれません。

ヘレンがもしもアン・サリヴァンに出会わなかったら、彼女の人生はどうなっていたのでしょうか？

少なくとも、今回の舞台は上演されていなかったでしょう。

人との出会い、運命と簡単に片付けられません。出会ったことが大切なのではなく、それを機に自分が何を考え行動するか、そして実現するという情熱。

「OPTIMISM 明日は今日より美しい。明後日は明日より美しい。楽天主義はそう信じている。ヘレン・ケラー」

あたしは、その強い情熱が夢を現実に変えていく力だと、この作品によって実感させられました。

役者としても、様々な挑戦をさせて頂きました。

本当にありがとうございました。